古い金庫のセキュリティについて
江戸時代はそれほど防犯に対する意識が低かったという日本の歴史的背景もあり、防犯というものが積極的に意識し出されたのは江戸時代以降であるとともに、防犯性能などについても歴史とともに発達してきたと考えていいでしょう。さて、そのような流れから金庫の防犯性能、いわゆるセキュリティについてもそれほど歴史が長くあるわけではありません。ではそのような話を前提として、古い金庫のセキュリティについて語りたいと思います。
古い金庫はどのようなセキュリティになっているのかというと、基本的には施錠されている箱という以外はそれほど大したセキュリティではありません。なぜならば以前の金庫は鍵がかかるというだけで十分な性能であると判断されていましたので、それだけで金庫という製品としては十分な役割を果たしていたからです。しかし、そのような古くセキュリティ性能の無い金庫では防げないような盗難事件などがあり、金庫のセキュリティ性能はさらにどんどんと進化して、最近では本当に凄いなと思うようなセキュリティ性能を有する金庫がつぎつぎと登場しています。
そのような最近のセキュリティ性能が高い金庫と比較すると、やはり古い金庫のセキュリティは低いとしか言いようがありません。機能性がシンプルであるというと聞こえは良いですが、もし空き巣などに入られてしまった場合、古い金庫であれば確実に中に保管しているものを守り抜けるかというとかなりの不安要素が残ります。この不安要素が残ってしまうのは、ピッキングなどが行いやすいことや、金庫自体が簡単に破壊できるという脆弱性を持っているからでしょう。
このような点からも、古い金庫のセキュリティ性はかなり低いと考えられますので、できることであれば金庫は新しいものを使用することが良いと言えるでしょう。そして古い金庫は同じ金庫であってもそれほど防犯性には優れていないという認識を持っておくべきだと思います。